ポンスケのバイナリー日記

バイナリーオプションについての有益な情報を共有して行きます。

バイナリーオプションに向いてる人とは

前回の記事で説明した負けやすい人の条件を参考にその通りに取引をしていないか自分の取引を再確認して見てください。

今回の記事では、バイナリーオプションに向いている人の特徴を紹介します。

また、バイナリーオプションに限ってでなく、これはどの投資をやるにあたっても必要な事です。

例えば、リーマンショックのようなことが起こった後にどのような対処をするかでも人によって大きく違います。普通は、誰もが早く株を売り抜けて損害を減らしたいと思うでしょうが、実際には売れず、株価がほとんど底に近いところまで行ってしまった後の対処の仕方は、人によって大きく違います。たとえ全財産が1/3位になっても、ともかく下がった株を売って少しでも損失を減らしたいと思う人、その対極として、ここで慌てても仕方がない、ほうっておけば株価はそのうち元に戻るだろうと考える人がいます。

結果としては、後者の人は1年後にほとんど何の損失も受けなかったのですが、前者の人はおそらく、2度と株式投資はやらないで、株式投資は危険だと言って株式市場から離れていくでしょう。

この違いは一体何なのでしょうか。

■ 人の行動は何によって決まるか

投資に向いている人の性格を考える前に、人の行動はどのようにして決まっていくのかを少し考えたいと思います。

例えば、人が投資行動をとる場合、その第一歩は、ほとんど感情的なものによって左右される場合が多いようです。幼い頃から、親に株式投資は危険だと教えられていれば、なかなか株式投資に入るのは難しいでしょう。逆に、親が商社マンだったりすると株式投資をすることは当然と思うかもしれません。やがて社会に出て経済や世の中の仕組みがわかるにつれて、親から危険だと教えられた株式投資についての考え方も、修正が加えられて株式投資を始める人が出てきます。

基本的には、人の行動は感情面での決定が中心ですが、それ以外に知識面というか知性的な面から修正が加えられる場合がよくあります。実際に株式投資を行なってみて、損失を出した人はいろいろと考えるでしょう。

例えば、人に勧められた銘柄を何も考えずに買ったから良くないと分析し、次回からは自分で調べて銘柄を選ぼうとしたり、自分は株式投資に向いていないので、今後は株式投資から完全に足を洗おうとか考えます。これらは、分析と反省の過程で、これを経て次の行動へのフィードバックがなされます。このように人の行動は、感情面から始まり、それに少し知識面からの修正が加えられ、出てきた結果に対して、分析や反省をして、また次の行動へとつながっていきます。

投資に向いているかいないかを考えるには、この3つのステップについてそれぞれ考えることが良いでしょう。

■ 感情的な面から

まず、感情の動揺が激しくない人の方が良いでしょう。株価が、上下するたびに一喜一憂して気が気でないような人は、株式投資からは離れた方がいいでしょう。もちろん慣れというのもあり、慣れてくるようであれば素質があるのでしょう。また、全体の金額が大きくなれば株価の変動額の絶対額も大きくなっていきます。

例えば、100万円代の投資の場合大きくても通常の変動は10万円前後です。これが1000万円代の投資では、変動額も100万円前後になります。どちらも10%前後なのですが、前者では平気でも後者のように、変動額が100万円前後になると落ち着かなくなる人も多いです。これも慣れによって克服できる人とそうでない人がいるようです。

慎重かつ大胆な性格も大切です。資産の分散や銘柄選びに注意を傾けたりすることは、必須のことでしょう。しかし、それだけではダメで、必要な時には多くの投資をためらわないようにすることも同じように大切です。

ソフトバンクの総帥である孫正義氏がテレビで「私は、勝つ確率が70%以上ある場合は、投資をします。」と言ったことがあります。

投資とギャンブルはほとんど同じですが、勝率が50-60%程度でかける人をギャンブラーと言います。70%以上の勝率にかける人を投資家と言います。90%以上でしか投資をしない人は、臆病者と言います。いつも勝率がわかるとは限りませんが…

孤独な人も株式投資には向いています。林田和夫著「株式投資心得帖」に「勝負事の極意は、人に教えを受けるものではないし、教えられるものでもない。まして仲間と相談して修得できるほど甘いものではない。それは、自らが会得するものである。」という言葉があります。

投資は、孤独な作業だと思います。素直な人も投資には向いています。私は、長い間教師をやっていましたが、人は同じこと教えても、すぐにわかる人とそうでない人がいます。初めは、学生の知性の違いだろうと思っていましたが、後になって聞く耳を持っている人とそうでない人の違いだと思いました。素直な心を持った人は成長が速く、そうでない人は成長が遅いです。

■ 知識的な面から

人の行動は、感情面からの寄与が大部分ですが、いろいろ勉強をすることによって、変更できることもあります。他の人の成功体験や、投資方法を聞きながら、自分に向いた投資方法を考えることも必要です。

また、投資関係の名著と言われるようなものを読んだりすることも大切でしょう。したがって、勉強家、探究心の強い人、日本や世界の経済の変化に興味がある人などは、投資には特に向いているような気がします。この世の中は、移り変わるものだということを理解している人も、投資には向いています。

鴨長明の「いく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」とか平家物語の「諸行無常」などというのは、株価のことを言っているような気がします。

昔の日本人は、このことをよく認識していましたが、今ではそのような人は少ないような気がします。元本保証をいつも金科玉条のように考えている人は、およそ投資には向かないでしょう。すべての貨幣が変動する世の中で、いったい何の保証を求めようとしているのか、不明です。

■ 分析、反省的な面から

株式投資をすれば、百戦百勝ということはなく、いろいろな失敗をすることは当たり前です。分散投資をしていれば、多少失敗しても、株式市場から退場する必要はありません。うまくいかなかった時は、失敗の原因についてよく分析し、反省することが重要です。

この意味から、原因分析の得意な人や自分の失敗の原因を素直に認め次の行動に生かせるような人は、投資にはたいへん向いています。成功した時の原因追求も同じように大切です。

時として、自我が強く他人の忠告や自分の分析結果を知りながら、それを受け入れられない人がいます。このような人は、投資には向いていないでしょう。

■ 不向きな人はどうするか

不向きな人は、どうすれば良いでしょう。投資に不向きな人は確かにいて、そのような人は、投資から避けたところに身を置くべきでしょう。

ただし、それでも投資をやってみたい人には方法はあります。多くの人は、プロになるわけでないので、それなりに投資の腕を磨くことは可能だと思います。

どのような人も、完璧な人はいるわけではありません。まずは、自分の弱点がどこにあるかを考えましょう。欠点や弱点は、それを知らない時は困りものですが、自分でそれがよくわかっている場合は、もはや欠点とは言えないでしょう。対処の仕方があるからです。各自、自分の弱点をよく知り、うまく対処してほしいと思います。